自家焙煎コーヒー店 -月夜と珈琲-

2026/01/11 01:35

キリマンジャロから800km。南部の秘境「ンソンガ」が魅せる、もう一つのタンザニア。

タンザニアのコーヒーと聞けば、多くの方はキリマンジャロのあの鮮烈な酸味を思い浮かべるはず。 でも、今回ご紹介する「ンソンガ」が育つ場所は、そこから南西へ約800kmも離れたザンビア国境近くのソングウェ州。

これだけ離れれば、もはや「別の国のコーヒー」と言ってもいいくらい、性格が違ってきます。

初めてこのンソンガをテスト焙煎したとき、「あ、これはキリマンジャロとは別物」と感じました。 鋭い酸味で攻める北部に対し、南部ンソンガはどっしりとした大地を思わせる重厚な甘みと苦味。派手さはないけれど安心感がある。そんな「実直なコーヒー」という印象です。

その理由は、血統(品種)にもあります。 甘みを司るブルボン選抜の「N39」と、ボディを支えるケント種選抜の「KP423」。 この二つが重なり合うことでただ苦いだけではなく、カッピングプロファイルにあるパーシモン(柿)を想起する甘みをうっすら感じます。

キリマンジャロの酸味が少し苦手という方にこそ、ぜひ試していただきたい。 しっかりとした苦味の奥にある、タンザニア南部の豊かな表情。 カカオのような心地よい余韻を、ゆっくりと愉しんでみてください。

【月夜と珈琲的 おすすめの淹れ方】

まず前提として、コーヒーの淹れ方に「絶対の正解」はありません。ここでご紹介するのは、あくまで私たちが美味しいと感じる一つの方法です。ぜひ、ご自身の好みに合わせて調整してみてください。


お湯の温度:83〜85°
*高温だと苦味が強く出すぎるため、やや低めで。

粉の挽き目:中挽き


淹れ方:

  1. 蒸らしは30秒で、豆の1.5〜2倍の湯量を目安にお湯をぽたぽたと少しずつ落とす
  2. その後、豆の15〜16倍のお湯を2〜3回に分けてドリップし、2分以内に注ぐ
  3. お湯が落ちきったら完成


【飲み頃について】

焙煎直後と数日後、どちらが美味しいか。これもコーヒー好きの間では様々な意見が聞かれますね。

月夜と珈琲としては、この豆は焙煎から1週間ほど経過してからが飲み頃だと感じています。

焙煎直後は豆がまだ落ち着いておらず、やや尖った印象。数日置くことで角が取れ、飲みやすいまろやかさが顔をだします。


お手元に届いたら、少し寝かせてみる。それもまた、コーヒーを楽しむ一つの方法です。

もちろん、焙煎直後のフレッシュな香りを楽しんだり、日を追うごとに変化する味わいを比べてみるのも面白いですよ。


キリマンジャロとは違うタンザニアコーヒー、ゆっくりと味わっていただけたら嬉しいです☕️


*こちらの商品はご好評につき完売いたしました。