自家焙煎コーヒー店 -月夜と珈琲-

2026/07/15 17:20

赤道直下で栽培されるケニアコーヒー。月夜と珈琲ではEmbu(エンブ)のシンバAB TOPをこれまで販売していましたが、新たにKirinyaga(キリニャガ)カウンティからカグユAA、Nyeri(ニエリ) カウンティからキエニABが届きました。これで月夜と珈琲が販売するケニヤのコーヒーは3種類。

Mount Kenya(マウントケニア)を囲む3つのカウンティーは赤道直下+高標高というコーヒー栽培には最適な環境です。ここで生まれた3つのコーヒーについて、紹介していきます。


赤道を超えるコーヒー。ケニアの高地で育つ3つの個性。

コーヒーベルトと呼ばれる赤道±23.5°の帯。この中でも、標高1,600~2,300mのコーヒー栽培地は実は限定的です。代表的なエリアでは、コロンビアのナリーニョ、インドネシアのスマトラ島、そして今回紹介するケニアが赤道直下で高標高という組み合わせエリアになります。

ケニアのコーヒーはスペシャリティーコーヒーでもファンが多く、私たちも大好きです。ケニアコーヒーのテロワールは赤道直下であることはもちろん、ケニア独自の理由としてMount Kenya麓という地理的な優位性も関係しています。


Mount Kenyaとケニアのコーヒー産地

Mount Kenyaの標高は5199m。ケニアの中心でありケニアコーヒーの原点、シンボルのような存在です。
コーヒーが栽培されるのは山頂ではなく、山麓の周辺地域で、このMount Kenyaを中心に3つのカウンティーが放射状に広がっています。

東:Embu County(シンバAB TOP)

月夜と珈琲で以前よりレギュラーラインナップとして販売しているこちらのコーヒー。Mount Kenyaの東側、標高1,680mのエンブーカウンティーのギチュグコーヒーファクトリーから届いた、中深煎りが美味しいコーヒーです。
ケニアらしい果実味と香りは中深煎りでも健在、シルキーな飲み口としっかりとしたボディ感を愉しめます。

南:Kirinyaga County(カグユAA)

新しくラインナップに加わった、Mount Kenyaの南、Kirinyaga Countyのカグユコーヒーファクトリーのコーヒーです。標高1,600~1,800mという高地で栽培されたこちらのコーヒーは、はっきりとしたキャラクターの厚みとケニアらしい酸味が特徴。朝の目覚めの一杯にぴったりですよ。

西:Nyeri County(キエニAB)

こちらも新しいラインナップ。Mount Kenyaの西に位置するNyeri County、標高1,700~1,800mにあるキエニコーヒーファクトリーのコーヒーです。シンバ、カグユに比べ、様々なレイヤーのある複雑な味わいが特徴。一口目に感じる透明な酸味、飲み進むにつれて顔を出す甘み、ユニゾンというよりハーモニーといった趣を愉しめます。


3つのカウンティー、3つの個性 ー グレードと風味

シンバAB TOP、カグユAA、キエニAB、とグレードが違います。ケニアのグレードは豆のスクリーンサイズ(大きさ)によって分けられます。

AA:スクリーンサイズ17(6.8mm)以上
AB:スクリーンサイズ15(6.0mm)以上17未満(6.8mm)
C:スクリーンサイズ11以上(4.4mm)以上15未満(6.0mm)
E:エレファント=非常に大きい

サイズの他に形状として、
PB:ピーベリー
TT:Cより小さい豆、エレファントのかけらなども含みます
T:さらに小さい豆、通常豆のかけらなども含みます

ピーベリーは甘さが凝縮されておりピーベリー単独のコーヒーが好きな方もいらっしゃいますね。

さて、ではAAはABよりも高品質なのか、というと、グレーディングがサイズであって品質ではないため一概にそうとはいえません。ABの方が小さいサイズに凝縮されているのでより複雑な味を愉しめるといった声も聞かれます。
さらに、カップテスト(テイスティング)で優れた風味と認められた豆には、TOPやPLUS(+)といった称号が加わることもあります。エンブのシンバはこの、AB TOP、となります。

ですので、AAだからABよりグレードが上といった先入観は持たずに、それぞれのコーヒーをまっさらな状態で飲んで頂くとより愉しめると思います。


【月夜と珈琲的 おすすめの淹れ方】

淹れ方に絶対はありませんが、私たちが美味しいと思う淹れ方をご紹介しますね。

お湯の温度:84°〜88° 
エンブ シンバAB TOPは深めの焙煎ですので、84°〜86°くらいがおすすめです。苦味を抑えたい場合は思い切って82°くらいにするのも一考です。
カグユAAとニエリABは中煎りですので、86°〜88°くらい。

豆の挽き目:中挽き もう少しコクが欲しいな、という時は細めに少しずつ調整してみましょう。

淹れ方:蒸らしは豆の2倍くらい(10gであれば20ml)のお湯をゆっくり注いで30秒、その後2~3回に分けてドリップし、豆の15倍前後のお湯を2分以内に注ぎます。
濃いめがお好きであれば14倍の湯量でいいですし、バランス重視であれば15~16倍がおすすめです。

飲み頃について

こちらのコーヒーも焙煎から少なくとも48時間以降、焙煎直後から3日ほどの期間は豆のガス排出が進んでいて、抽出の妨げになりがちです。1週間経過したころから落ち着いて、抽出された味わいも安定してきますので、急がず、ゆっくりお愉しみください。

お手元に届くのは早くても焙煎から48時間ほど経過していますので、ここから毎日1カップ飲んでいくと、毎日少しずつ変化するコーヒーがお愉しみ頂けます。
自分だけのお好みのタイミングを見つけてみてくださいね。